6月28日(水)

今日は朝面接でした。最終面接だったので緊張して朝4時半に起きました。前日は12時前に寝たのに結局4時間しかまとまった睡眠はとれませんでした。しかも、その時間まで彼の日記が更新されていなくてそれが気になって自然と目が1時22分に覚めたのでした。そして寝ぼけ眼で彼の日記を読み、大したことはなかったので安心して寝ました。

そして4時半に起きたその後1時間くらい二度寝をしても寝られなかったので、結局6時くらいには食卓に行き、朝牛肉を食べました。そして出発し、内幸町という三田線の駅で降りて、🚉面接に向かいました。

 

そういえば朝彼から8:30くらいに面接頑張ってねというLINEが来てました。期待してなかった分嬉しかったです。

 

面接はどうだったかというと、ちょいボロボロでした。声はなんか緊張して上ずるし(珍しい)何回も噛み、言い直しをしました。が、ベストを尽くしました。

 

その後三田線で目黒で一回降り気になっていた喫茶店に寄って本を読んでから大学に行こうとしたところ、本を忘れたことに気づき、注文したレモネードを5分で吸って大学にGOしました。

 

ちなみに、読み途中で忘れたのをかなり後悔したのは、クンデラの『別れのワルツ』という作品です。これはわりとクンデラの初期作品で面白いです。私は気づいてしまったのですが、クンデラの作品は、チェコ語でかかれている初期作品の方が好きです。フランス語で書き始めてからポリフォニー要素が強くなり、話の筋があっちに行ったらこっちに行ったりするので、正直読みにくいのです。音楽的要素が強いのは彼の作品の特徴であり、それは彼の出身であるチェコアイデンティティなどを表しているのかと感じるとそんなことを言ってはいけないとは思うのですが、読みにくいです。それに比べて存在の耐えられない軽さや、今回の別れのワルツなどは時間軸がほぼストレートに動く(存在〜はそうでもないわ)ためいいです。

 

この作品の続きをどうしても読みたかったので、一回図書館で借りて読みつつ、家では自分のを読もうかなーとしていたのですが、別れのワルツは青キャンにはなく、相模原の方だったので諦めて大人しく、ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』とアンドレジッドの『狭き門』を借りました。前者は去年アメリカ文学史という授業をとっていて気になってはいたのですが、一回挫折していました。しかし前彼と話していてアメリカ文学の話になり、彼はそんなに読まないけどホーソーンの緋文字は読んだというので私も読んでみようと思ったのでした。後者はジッドという作者に興味があり、彼は同性愛者でありながら結婚をし、肉体ではなく、魂で妻を愛していました。そのジッドの愛の形というのは勿論現代では受け入れられにくいものですが、今私は恋愛の最中にいるため、様々なパターンに関心があるのでした。

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フランス文学のすごいところとして、熱烈な恋愛の最中にいながら、その自分を俯瞰してみる冷静さがあり、それが記述されるところが挙げられます。これをすなわち理性といい、理性の光で照らし、頭で愛しているのか、心で愛しているのかその差を明確にしようとする。性愛からくる愛なのか、魂で愛しているのか、その愛の感情はどこからくるのか、などを分析し美しい言葉で書き連ねられますね。フランス文学の特徴といえます。ここまでねっとり、濃密に、しっかりと恋愛をテーマにしている文学が生まれ続けるフランスという国はすごいですね。

そして、彼と前そのジッドの狭き門の話をし、私は読んだと知ったかしたので、今回それを真実にしようとしたのでした。読んでみると、かなり読みやすくスイスイいけました。そして光文社のあらすじもなかなか面白く興味を惹かせるように書いているのですよね。愛と信仰と言うテーマは、かなり興味深く、最近読んだバンジャマンコンスタンのアドルフのような心理小説でもあったので、最近はよく愛をテーマにした、(本当に、これはかなり愛をテーマにしているのです)小説をよく読んでいるなと感じました。そしてその前に大学のベンチで2時間ほど寝そべっていたのですが、日陰になり風が心地よく、大学で寝っ転がる人の気持ちがわかりました。f:id:uralwaysstupidbutcute:20230628225406j:image

だいぶ意見変わりましたよね。そして、木々のさわさわした音などは去年の夏にパリにいた時を思い出し、急にすごくノスタルジックな気持ちになりました。(ノスタルジーとはギリシャ語の二つの単語の造語で、帰郷+辛さという意味の語をフランス語が合わせたという話はこの前クンデラの『無知』で学びましたよね)

そこではもえちゃんと電話したらまなおと電話したりして、楽しく過ごしました。

そして、今さっきまなおと連絡し、彼と一週間に一回は必ず会い、2日に一回は彼と電話していたのですがもう少し落ち着いて愛を育てたら(要約)と言われたのでこれからは彼から連絡が来ない限り一回連絡をしないという実験をしてみようと思います。

 

しかし私は変わらず、常に愛していますよ。そして、私のこれを読んでくれている友達、いつも私の話を優しく聞きアドバイスをしてくれる友達を彼と同じくむしろそれ以上に本当に愛しています。